20171120

空想画廊vol.2 『景色にたゆたう』言葉 #6









『景色にたゆたう』 言葉

大人は記憶を置き去りにして 。過去のない今を生きる。
かしこも綴れず。心酔い醒めぬままに。
あるものは頑なな。見限りとなり。
語りかける事すら出来ず。
存在すら曖昧な自我を持て余し。
だから。
別の現実へと変じる事で。赦しを乞うのだ。
想いの怒号。頑なな思考停止。
押し寄せ千切れて。馬鹿犬マスクをチョイス。
きりもみ状態のまま自傷的断念を通過して。遂には自我焼失。
漏れ無くその道を辿るのみ。

様々な理由は。似合う形にあつらう事は出来るけれど。
その実、焦がれ過ぎて。側に居たくなくなったというのが。
最も大切な現れなのだ。
事実。あの時のあまりに曖昧な感情は。
破天荒過ぎて。
当てはめる言葉も。例えられる感情も。
何一つとして思いつかないのだから。
ならばつまり。それは純然たる扁桃体の生存行動で。
壊れない緊張とぶっちぎりの不条理を焼き付ける為の。
圧倒的に純粋な。
全てをかけた唯一の「NO」だった。
基本哲学が規格外。
面倒な理屈なんてない。

拒絶と忘却を放つくらいなら。
カタチのないゼロでありたい。
絆を放ち。離陸する。
いつかの冷えたサイダーの様に。
プチプチと小さく弾けて。
在っても無い様な。景色の一部となりたい。
音の途切れた世界で。春は繰り返し。
知らぬ間に絆は解消されていて。
泡となって世界を循環していくのだ。

全ては景色だった。

閉じられた瞳は薄いと炭酸水の音域を取り戻し。
その先を見据えていたと認識した時初めて。
これまでもずっと。
誰もが身軽だった事を知る。
それが。拒絶に見合う。永遠。
貴方がくれた消えない自由だった。

(3月の回想)

目的の無い旅先に。雨は降り。
公園の木蓮が美しい雨粒を纏っていて。
熟れすぎて力なく花弁を下げたその身にも。
雨は平等に。
瑞々しい輝きを映していて。

若く儚い煌めきも。いつか世にのまれ。
陳腐な褒賞を三角帽子にぶら下げて。
其々の役どころを結論づける。
乱痴気騒ぎはお開きに。
小さな荷物を無造作に抱え。
メッセンジャーの役解かれ。
少年時代に幕が下りた。

私は沢山の言葉だけをカバンに詰めて。
弔う気にもなれずに。
放浪。
人肌を求めて夜を共に語る事はあっても。
私の芯に響く声色にはもう。出会う事はなかった。

契約で絆を結び。すっかり正気を失った犬。
支配を受け入れた瞳には。もう昔の面影はなく。
彩度の落ちた皮から。埃っぽい匂いがした。
サヨナラしか無い懐かしい瞳に。
もう。笑い返す理由が見つからなくて。
カバンの中の言葉が。雨の中に溢れ出るのを止めもしなかった。
地に着くと同時にカラになった感情へ。
もはや名前を付ける事さえ出来なくて。
感じて流す。感じて流す。
記さない時間は。笑うだけで済む。
私は。カバンの中の残った言葉達を綺麗に詰め直し。
〈たった一つの所有物〉と名前をつけた。
風化した帰属意識が。
時に洗われ。別の予感になる日まで。
そっと。両の耳を塞いだ。
いつかあしらう為に。

(無音の)

全ての自我が完成形を晒す時。
若さゆえにその恐ろしく真っしぐらな引力に逆らい。
敢えて白々しい道へと照準を定めた 。
世の中は刺激に満ちていた。
あの頃は。触れると弾ける事件に満ち満ちていたのだ。
私達は押し寄せる勇躍の気をかき集め。
すっぱ抜いては目くらまし。大袈裟にひけらかしては。
離れようとしない孤独を慰めた。
規格外である事が私達の帰属意識であり。
刹那と知りつつ。映画狂の灼熱感に酔いしれていた。
溺れる程に裏腹に。終始野生は冷めきって。
タブーを犯し。
危うい光輝に心奪われたまま。
夢遊に迷う犬の姿で。狂った毎日を喰い尽くした。
幼い魂にかけられた呪いの魔法が。ピュアによって沙羅解けて。
穏やかな夜話になります様にと。
大人になる前のほんの一瞬。
不条理を振りかざし。
ヒステリックな無風帯の花となり。
また。
昇天するが如くに迫り上がり。
焦燥感に煽られて。
また。
かき抱き。

長い記憶の断片を。重ねて。透かして。
彼等は何を思うのだろう。
遠く。故郷は離れてしまったけれど。
抱き続けた想いは色あせる事なく。
其処此処の景色の中に。
淡い鼓動を残している。



文/ 波路
絵/ 細木 るみ子 色のついた言葉 2017




色のついた言葉 2017 RumikoHosoki




20171119

Element Eyes ひさしぶりのUP.

9月から10月の写真をフリッカーにUP.

東京にじりぐち
https://www.flickr.com/photos/145415978@N03/albums/72157666530419709



ワイルド番地へ
https://www.flickr.com/photos/145415978@N03/albums/72157688654435011




眼球に滲んだ
https://www.flickr.com/photos/145415978@N03/albums/72157666530309199




レントゲンシトラス
https://www.flickr.com/photos/145415978@N03/albums/72157689765638315



そして、これから残りの写真の現像・・・・。

20171119 Diary

雪、早すぎるよなぁ。
子どものころは「今年もクリスマスは雪なしかぁ」なんてがっかりしてたことが多かったんだけど。(帯広は強烈に寒い地域なんですが、雪は少なめです。とはいえ、豪雪地方ほどは降らないという意味合いで、根雪にはなるし、吹雪もあり。でも、ここ最近は雪、多くなっている気もする。)雪が降ると、はっきり『ハイ!冬デース!』ってガラッと季節が変わってしまう感じで、徐々にじゃなくて、がらっと!なんだよね。横浜で暮らしたころは、このがらっと、がないのでなんだか物足りなかったんだけれど、帰郷したら「あーーー、長い冬が始まった」って。まぁ勝手なものです笑
紅葉が終わりころになると、これから延々と緑のない景色が半年弱か…、などと思ったりもするのだけど、でも。よく見ていると、少しづつ季節は変化しているのだ。霜で湿る枯れ始めた草の色も、光の変化で「地味なのに派手」でなんとも美しい。どんどん深まっていく寒さや冷たさの感触は、北海道を離れて暮らしていた頃は全く「無かった」感覚だ。寒さは厳しいけれど、この体感(命の危険を感じる寒さ笑)や、寒さが見せる自然の事象はたぶん、生活に欠かせないものになっている。なんだろう。手ごたえ?体にグッとくる感じ?笑
今までの作品を見やすくできたらと思って、音楽素描と布糸立体作品のブログを作って作品のサイトにリンクさせました。アーカイブというよりは、今までの流れや雰囲気をぱっとつかめる、というような感じで。
音楽素描のほうは、だいたいUP終えたかな。多すぎて全部UPは・・・笑 でも、いままでの変遷が見られて自分でも面白かった。ホント、気ぃ狂ってるみたいに描いてるよな笑
https://rumikohosokiworks3.tumblr.com/
そんで、音楽素描は続行中なんですが、このところUPが追いついていない。ぼちぼち時間見つけて上げていきたい。
あとは秋に撮った写真の残りの現像と、UPと、プリントだぁ。
これが大量でしばし格闘の予感・・・(;^_^A
波路とのコラボ(レモンの手紙)後半戦、もう少しお待ちください。(準備中)
時のかたち小品展、昨日で終わりました。見に来てくださった方々、ありがとうございました。
来年後半から展覧会を怒涛のように再開する予定です。やっぱり生で見てもらわなくちゃ。しばらくは地道にいや、地味だけど心の中はド派手に盛り上がりまくりながらの笑制作なのだー。







雪の降るすこしまえ

20171118

布糸立体のブログも作りました。

https://rumikohosokiworks2.tumblr.com/

昨日お知らせした音楽素描のブログ、先ほど今までの作品をほぼUPし終えました。

布糸立体のほうは、約半分位はUP終えました。

ここ数年の作品はこれからUPです^^;

作品の全体を俯瞰してみることができるのがいいなぁと。

音楽素描のブログをつくりました。

https://rumikohosokiworks3.tumblr.com/

いままでの(&これからの)音楽素描を俯瞰できるといいなぁと思い、作りました。
ずらずらっと。
これから、まだまだ載せていきますので、今後ともチェックお願いいたします^-^


20171115

音楽素描 / M-Draw 247 恒星PINK


ピンクとうとつに
パンク聴きながら
とにかく深いピンク見たくなって
ピンクまみれになって
どんどん塗っても
ぜんぜん浅くって
くやしくって
むなしくって
それでも食い下がって
パンク聴きながら
ピンク塗ってたら
なんだか艶めいて
ピンク浮き出るライン見えて
たぶんこれ文言
ももいろもんごん
ただのももいろの粉が
あるとき輝きだす教え
ももいろもんごん恒星PINK

20171112

ありがとうございました!




色えんぴつ画作品展に紛れて
ミントカフェに鉛筆画。
こっそり展示いたしておりました^0^

展示は、無事終了いたしました。
良い展覧会になりました。

二週間にわたり、ご来場ありがとうございました。
あたたかなメッセージや励ましの言葉、お褒めの言葉なども頂いて。本当に感謝いたしております。
こんなへたくそな作品見せるのは恥ずかしい&でも、今回の展覧会は「冥途の土産」と出品していた生徒のひとり=母は申しておりましたが^^;まだまだやれるかも!と勇気と元気を頂けたみたい。川口さんは、10年続けてこられたのは、描く楽しさがあったからとおっしゃってました。それぞれの良さが、自然に現れている作品なのではないかなぁと。

ほんとうにありがとうございました^-^

☆彡
川口宥子×細木和子
色えんぴつ画作品展
2017年10月31日(火)~11月12日(日)
※11/6(月)はお休み・11/12(日)は5時まで
GALLERY+SAKAN ミントカフェ
帯広市大通南6丁目14-1
Open 11:00~20:00 (月曜定休)
Call 0155-67-4039

会場の様子













20171109

空想画廊 Vol.2 #5『一輪の赤』




どんどんいくよ。
お次は一昨日の夜できたばかりのブローチ。
このところ、こんなものをやたらとつくってる。
胸につけたらそこからあなたの野生が飛び出すんだ。
そして同時に心臓を護ってくれる。
「燃える実赤い赤い」
下に敷いたのは私の赤い帯。
今朝、早速波路から手紙が届く。
空想画廊 Vol.2
#5『一輪の赤』
貴方は知らない。
心を手折った ハレの日を。
とりあえず。
花は喰う。
食べるのよ。
性に従い。
毟って 散らせて
噛んで。飲み込む。
察して。了承。また了逹。
蹴り上げるリズムは。弦楽の風舞って。
雑談交わして。心は高く。
より登り高く。
誰もが あぐねる 場所 つらつら。
閉じ込めた。
錠前に美味しいお肉と。綺麗なやさい。
溢れて拒む。渦になる。
眩く様に。色と色と色。
口に入れないお酒のせいで
ますます世の中 ヘンチクリンな形相の。
外を見て? ほら窓の外。
異形、無形が群れを無し。
見つめてあらずや。
交わせず迷うや。
伏せて構うや。
出ずるや。参るや。
門出か寄港か。
身元不明の有象無象。
さても楽しき趣向。変装。
粉をふり。紐キツく縛り上げて。
絞り出す声。
笑え。笑え、と煽られて。
息は上がって
腰は痺れて
海馬が辿る 一片の有りの侭。
それは名残。
変速のスローモーション。
圧のかかり過ぎた標準の解放。
貴方は契約など求めなかった。
音のない。泡沫の。純然たる。心得違い。
今生の沈黙を得たり。
守りたいが一心で。
声を。声を、と求められ。
ざんざめく舞台で。帯締め上げて。
時は止まらない。振り向かない。
気にも止めない。苦にならない。
踏みしだかれた絨毯に。
ホロリと落ちた
たった1つの
赤い赤い花。
嗚呼、貴女は。
こんなにも。赤かったのね。
咲いていたのね。
誇っていたのね。
許していたのね。
全てだったのね。
紛れも無い。原色の。
其れが貴女の愛だったのね。
文/ 波路
立体/ 細木るみ子 「燃える実赤い赤い」 2017




20171108

空想画廊 Vol.2 #4『夜明けのはじまり』


空想画廊 Vol.2
#4『夜明けのはじまり』
さざめく石達が声を潜めたら。
それが始まりの合図。
耳を澄ませて。
真空が聞こえるでしょう?

空は冷え  露を成し  
温い大地を覆う精霊は  久方ぶりの蘇りを伝え合う。
闇は闇の山を越え  止まらない時の理りに連れられて。
固く結んだ手を解いて。
一行。また一行と。繋がりの呪文を隠すのです。

闇は黒となり。
黒は深い藍となり。
その先には  待ちきれない無数の可能性が待っていて。
気配すらないエナジーに押され
抗えない昨日は滞りなく取り込まれ。
優しく抱かれた夢に染まって
永遠に世界を漂うのでした。

まだ名前のない始まりは
あちらの世界の瞳のまま。
偏見のない平らかさで
ただそこにある事実を映すのみ。

気の早い鳥達の声が  藍の森に予感を落とし。
綺麗に揃えた羽根の出番を待っている。

走り抜ける光の気配

刻々と変化する胎動が確信となり。
朝霧は空へ旅立ち 明星は溶け出す。
いよいよ冷えた空気を  肺いっぱいに取り込んで。
まるでそのまま。
透けた暁にでもなる様な。

悴む爪先  髪の先。
明けゆく大地に結び留め。
根を下ろし  詩情を唄い
空へ駆け上がる  一瞬の光柱に別れを告げる。

創世
大気の音
むせる緑
光輝  陽光  
また今日を染めあげる朱。
光は影を連れ。
今この時に。
世界は存在を許されたのでした。




文/ 波路
絵/ 細木 るみ子 夜明けの始まり 2017