20170714

蒸留ドローイング

光が隠された場所 2017 紙、鉛筆 56×76㎝



場所や時間に決まりはない
それらから自由になったところに
たどりついて
漂って
さまざまなものが入り込んでくることを
許してきた
さまざまなものは勝手気ままにどんどん
現れ
時折差し込んでくる光に反射して
身勝手な色を煌かす
鉛筆の線を重ねることは
さまざまなものと同じ塵になって
それらをすべて
刻み込もうとしていることに似ている
鉛筆の線を重ねることは
さまざまなものからいらぬうそを削りとり
何万回も蒸留し
伽藍洞になるまで追い込んでしまうことにも似ている
でももしリアルな一滴が最後に残ったんなら
この一滴を
次に行く野にぶちまけたい
新しく漂ってくるさまざまなものを
また削ってやる