20170812

201707 Element Eyes 17 旅のスコープ


盛る夏のころはいつもその終わりが染みている。今年もそうみたい。ようやくここにきて、旅を始めた。






最初の駅に早く着きすぎてしまう。まだ店は開いていない。構内をうろついているうち、街の匂いが濃く際だっていることに気づく。




日が上がると気温も上がり、知らない道ばかり選んだせいか先が遠い。日陰を探し歩いていたら、影から横目でちらりと見られていた。






こどもらの夏の記憶の一部になった。







街で通り過ぎる人と、親友になる相手との違いはなんだろう。交差の一期一会を見続ける像を眺める。









反射する景色の不思議を探していると、窓の奥のその向こうに連れていかれた。






仕事帰りの白いワイシャツ、違う背中に父を見る。朝ぴりっとした表情でコーヒーを飲む袖のアイロン。街中で待ち合わせた時、遠くから歩いてくる家のくつろぎとは違う襟。遠くの街にわたしが働き始めたころ、出張の合間に会いに来た姿。

仕事帰りの川沿い歩き、海鳥高くつくる空。






空だけがおおう時間。







登った後に見下ろす坂道、からだに残る光の染み。














海は、雑多のヴィジョンを寄せ集めた大きな水たまりに見えた。日常の縛りを超えた全く違う次元の
視野を無数に漂わせる。





鳥は記憶をステンシルする。





















こんなに遠くまで光ってて広いと、なんだか寂しい感じがした。その足場のない感じが良いんだ。






いたずらなのだと気づきながら、どんどん近寄って見てしまう。もうそれがただ夢中にさせるような滴のなにかを飛沫せている。なんの造作もないただの黄色がそのまま光る。














乱反射を引き受ける。














少し遠出をして見つけたスコープ。