20170813

201707 Element Eyes 18 階下偶像






野生化したポピー、白く焼ける午後






すこし肌寒いような
森の隅っこでもう枯れたものがいると
光溜まりを見つけ
カラカラ種と光の粒は足もとで湧く





すこし怖い半端な無人感
草木に水の匂いも混じる





水、跡形






足の下にも流れる
水の音が響く












つくられる線と
つくる土が
変化しながらせめぎ合う





熱い空気が宙に浮いていたけど
遠く霞んで

熱射に耐えた草木の匂いが
いつもより濃く漂う


匂いはこどもの夏の記憶
脳髄に近いところに保存されてた
それがなぜだか放散してく













影に浸食する白い花びら






夕暮れ前の一瞬
解放の隙






影が透明に見えることもある
それでも影にしがみつく
光よりも影だ闇だ
そこに溜まってる黒い水たまりみたいな
すごく暗い黒の中の黒
黒の中の黒をほんとうに見たことはあるか
ドロッとして地獄のように
締めつけられるような息のできない空気の薄い
黒い沼なのかいやそれ違う
黒の中の黒は掴ませてくれない
さらさらしていて
さらっと逃げて
黒をつかんで引きちぎったら
破れた先の指先に光があたるのを知っている
でも黒の中にいることすらほんとうは難しい
地獄は泥のようにしっかり
身体にまとわりつくものでもない
黒さえもわたしをつかんではくれない
だからせめてその黒をしっかり見てる瞬間が
ひとときでもあればな
それを単なる
イメージだけどイメージに過ぎないけど
網膜の記録にして転写できたらな





















朝いっときの緑空





美の法則性だの自然の理だの
そんなのくそくらえだね
歪んだ隆起がそう言ってんだよ